色々起源が言われていますが、はっきりとはせず、2000年前半から都市伝説系書籍などで紹介されて広がっていったのが確認されています。
有名なところだと、俳優の桜金造氏が紹介している隙間女の話しが有名だそうで、今回記事にしたストーリーもそれに近いものとなっています。
隙間女
ある大学生たちの話し
一人暮らしをしていた学生が不意に視線を感じた。
誰かに見られている気がする。

いや、部屋には誰もいない。けれども、視線を感じる。
「おい、誰かいるのか!?」
男性は恐怖を感じて声を上げたが、何も反応がない。
「いや、でも誰かいる。何かを感じる」
ゆっくりと部屋を歩き回る。本棚のあたりから何かを感じる。

「ここなのか・・・?」
男性は恐る恐る本棚に目を向けた。

--数日後
大学に来なくなった友人を心配して電話をかけてみるが、応答がない。
一度だけ彼の元にチャットが届いていた
「見られていて動けない」と。
友人は心配になり彼のマンションに行ってみた。
インターホンを鳴らしたが応答はなかった。
ドアノブに手をかけると鍵がかけられていなかったので、声をかけながら中に入る。
すると、友人は部屋の中で動かず固まっていた。
「おい、どうしたんだよ」
友人が声をかける。目は開いたまま何かに怯えた表情を浮かべている。

「女・・・女が見ていて。そこに。だから、動けない」
「女?何言ってるんだ、この部屋に誰もいないだろ」
友人は、不意に背筋に冷たい物を感じる。
まるで、蛇が獲物を見つけて睨みつけたような、鋭い凶器のような視線。
ゆっくりと本棚に視線を移す。

なんと、本の間の隙間に小さく不気味な女がこちらを覗いていた。
「なんで・・・体が動かない」

女は不気味に笑う。獲物が増えたのだ。
wikipediaによると、江戸時代の怪談本に既に収録されていた、とありますが、江戸時代の話しでは、戸を閉じたときに女性が出てくると言う話しで、隙間から覗くという要素がなく、別の話しの可能性もある。
様々なバージョンがあり、隙間女に恋をする男性バージョンなどもある。隙間に引き摺り込む人間や、場所もビルの間なども。
「見えないところに何かがいるかもしれない」という本能的な不安を刺激する話として、多くの人々の想像力を掻き立てますね。
不意に視線を感じると言う経験は誰にもあるのではないでしょうか。
どうですか?家の中の隙間から視線は感じませんか?
おすすめの書籍
都市伝説の話しを読みたいなら、日本人なら、松山ひろし氏の書籍が面白いと思います。
昔webサイト「現代奇談」を良く読んでいました。そちらのサイトは閉鎖されてしまっていますが、書籍がいくつかでているのでオススメです。

民族学的に学びたい場合は、ジャン・ハロルド・ブルンヴァン氏の書籍が面白いのですが、日本語のKindle本や、そもそも書籍も手に入り辛いのが残念。もし、興味があったら古本などで探して購入してみても面白いと思います。