赤い部屋と言うなの都市伝説は、webサイト版もあるようですが、こちらはそれとは違うものです。
自分が昔聞いたバージョンとは違いますが、こちらの方が無理がないかなと思います。
赤い部屋
ある大学生の話。
大学入学を機に一人暮らしを始めた彼は、古いアパートの一室を借りた。
引っ越し当日、両隣の部屋に挨拶に行ったが、応答があったのは片方の部屋だけだった。
もう一方の部屋の住人についてそれとなく聞いてみたが、「会ったことがないので分からない」と言われた。引っ越し後も何度か訪ねてみたが、やはり応答はなかった。
それでも、夜遅く帰宅すると隣の部屋の灯りが点いているのを目にすることがあり、誰かが住んでいるのは間違いなかった。しかし、呼び鈴を鳴らしても反応がなかったため、「きっと応対しない人なのだろう」と考え、それ以降呼び鈴を鳴らすことはなかった。
ある日、部屋の壁に人差し指程度の穴が開いているのを見つけた。それは、挨拶ができなかった隣の部屋に面した壁だった。
少し不気味に感じた彼は、「今度大家に相談しよう」と思い、本棚を動かしてその穴を塞いだ。
数日後、夜帰宅した際に隣の部屋の灯りが点いているのが見えた。魔が差した彼は、本棚を動かし、隣の住人を覗いてみようと思った。
しかし、穴を覗いてみると、見えたのは赤い膜のようなものだった。
「なんだ、隣の部屋と繋がっているわけじゃないのか」と思い、再び本棚で穴を塞いだ。
後日、彼は大家に会い、壁に開いていた穴のことを伝えた。大家は「今度修繕するから、それまで我慢してね」と謝罪した。
そのついでに、隣の住人に挨拶ができなかったことを話すと、大家はこう言った。
「ああ、隣の部屋のね。女性が住んでるんだけど、ちょっと病気でね、あまり人前には出ないんだよ」
「病気?」
「うん、私も詳しくは知らないんだけど、その病気のせいでね、目がね、いつも血みたいな膜で覆われてるんだよ」
初めて聞いた話は、タクシードライバーが不気味な女性を家まで奥って、どんな生活をしているのか気になって鍵穴から覗いたら真っ赤な部屋が見えた、と言う話しです。
どちらもこちらを見られていた、と言う点では同じですが、鍵穴から覗けるのか?とはずっと疑問でした。壁に穴が開いているほうが。まぁ自然なのかなぁとは思いますが割りと無理があるかなと個人的に思っています。
ちょっと疑問に思い、目が真っ赤になる病気で画像検索したら、もっと不気味な画像のオンパレードで、都市伝説より怖かったです。
さて、この都市伝説ですが、いつごろから発生したのかは不明ですが、近年と言う事は分かっています。
平成初期にはあったかなと記憶しています。よく子供向けの怖い本に載っていた記憶がありますね。こちらも基本的なプロット同じですが、登場人物がことなったりするようですね。
教訓的な事はあまりないですが、見ているつもりが見られていた、と言うのは不気味な話しですね。
おすすめの書籍
都市伝説の話しを読みたいなら、日本人なら、松山ひろし氏の書籍が面白いと思います。
昔webサイト「現代奇談」を良く読んでいました。そちらのサイトは閉鎖されてしまっていますが、書籍がいくつかでているのでオススメです。
民族学的に学びたい場合は、ジャン・ハロルド・ブルンヴァン氏の書籍が面白いのですが、日本語のKindle本や、そもそも書籍も手に入り辛いのが残念。もし、興味があったら古本などで探して購入してみても面白いと思います。