深淵探訪

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都市伝説:あるライダーの最後

昔住んでいた所は大きな幹線道路の近くで、普段からうるさかったのですが、週末になると暴走族が良く走って暴れていたのを思い出します。

バイクにまつわる都市伝説はいくつか有るのですが、その中でも印象が強い都市伝説を今日は紹介したいと思います。


あるライダーの最後

A君はバイクの免許を夏休みに取得し、夢だったバイクを購入した。

親には猛反対されたが、根気よく説得をして最後には頷かせた。ただし条件があった。

せめて乗るときは必ずプロテクターと、頑丈なヘルメットを着用するように、と。

まぁ、それくらいなら、と。特にヘルメットは最新のものを選んで購入した。

慣らし運転も終わり、そろそろ街の道路ではなく、遠出をしてスカッと飛ばしてみたいなと考えていた時だった。

トラックと衝突事故を起こしてしまった。かなりの勢いで吹き飛ばされて地面に叩きつけられたA君は暫く動けなかった。

しかし、プロテクターとヘルメットをしっかりしていたおかげか意識はあった。体は痛いが、動かせそうだった。

ゆっくりと体を起こす、せめて道路の端に、と移動していると、通行人が駆け寄ってきてA君を移動するのを手伝ってくれた。救急車のサイレンが聞こえる。

救急隊員もA君に駆け寄り、大丈夫ですか、と声をかける。A君は声を出せなかったが、手を上げて意識があることは伝える。

「タンカに乗せる前にヘルメットを取らせてもらいますね」

A君が再び手を上げた事を確認すると、救急隊員はヘルメットをゆっくりと引き上げる。救急隊員が悲鳴を上げた。そこでA君の意識はなくなった。

なんとヘルメットからぐにゃぐにゃに崩れたA君の顔面が流れ出てしまったのだ。

実は、事故を起こした際、強く叩きつけられて頭蓋骨が粉砕されていたのだが、頑丈なヘルメットのおかげで形をとどめていられたのだ。


まとめ

んなバカな、と言いたくなるような都市伝説ではありますが、ヘルメットは無事でも死ぬというケースはあります。

小さい頃住んでいたマンションから幹線道路を見下ろせたのですが、事故が良く起こる場所でもあって、年に数回はけたたましいブレーキ音と衝突音を聞いていました。

小学生位だったと思いますが、昼間にドン、と言う音が聞こえて下を覗くとバイクと乗用車が衝突事故を起こしていました。ライダーは直ぐに立ち上がり、歩道まで歩いていき、乗用車の運転手や歩行者が駆け寄って声をかけていました。ライダーは頷いたり、手を上げたりして元気そうに答えて救急車に乗るときも意識はあるように見えました。

が、次の日のニュースでライダーが死亡した事を知りました。頭を強く打っていて、相当ダメージが有ったようです。都市伝説のようにヘルメットが無事で、頭の形が崩れる事はなくても死亡事故は起こります。

この都市伝説を聞くとこの事故が頭をよぎります。自分も原付を乗っていた頃もあり、二輪車は便利でしたが、やはり事故への恐怖は有りました。出来るだけ安全に運転しようと心がけたものです。今よりもバイクが多く、事故も平成初期あたりは多く、そういった背景もあって生まれたのではないかなと思っています。

余談ですが、「不安の種+」と言うホラー漫画が有るのですが、その4巻にバイクで事故を起こした人間が助けを求めていて通行人が植え込みに入っているライダーを助け出したら、実は・・・と言う似たような話しがあります。

「不安の種」は都市伝説をモチーフにした話しも多く見受けられ、中々面白い漫画ですよ。


おすすめの書籍

都市伝説の話しを読みたいなら、日本人なら、松山ひろし氏の書籍が面白いと思います。

昔webサイト「現代奇談」を良く読んでいました。そちらのサイトは閉鎖されてしまっていますが、書籍がいくつかでているのでオススメです。

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民族学的に学びたい場合は、ジャン・ハロルド・ブルンヴァン氏の書籍が面白いのですが、日本語のKindle本や、そもそも書籍も手に入り辛いのが残念。もし、興味があったら古本などで探して購入してみても面白いと思います。

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