昔からある都市伝説ですが、実は元ネタがあるという・・・
廃病院のカルテ
数人の若者が肝試しに廃病院に来ていた。

「動画のネタにするから、撮影しながら2階の奥にある診察室に行って、廃棄されているカルテを取って戻ってくるんだ」
若者たちは一人ずつ順番に廃病院に入り、カルテを取りに行った。
既に中は誰かに荒らされており、物が散乱していたずら書きなどもあった。

「ホームレスとかいたりしないよな・・・」
病院の中は耳が痛い程しずかだった。
奥の診察室に入り、廃棄されていたカルテを手に取り入口まで戻る。

全員が無事に終えた。
特に変わった事もない。
「まぁ、あとは変なものが動画に写ってればいいんだけどな」
その翌日の事。
カメラを持っていった青年が動画のチェックを行っていた。
そこには不気味な病院が映っていたが、霊的な物は一切写り込んでいない。
「なんだよ、つまんねーな。」
青年がいらだっていると、チャイムがなる。

インターホンを確認すると、白衣の医者と看護師が立っていた。
「・・・なんだよ。気味が悪いな」
青年が応答しないと、何度もチャイムを鳴らす。
不審に思いつつ、恐る恐る応対すると
「○○さんですね、昨日持ち出したカルテをお返しください」
青年は訝しんだ。
—病院関係者か? いや、でも白衣で来ないだろう。
あぁ、わかったぞ
青年は、仲間が驚かすために仕掛けているのだと思い
「分かりやすくて、つまんねーぞ」
と言って、応答を切った。
その瞬間背後から声が響いた。

「困りますね、カルテをお返しください!!!」
青年は行方不明となり、数日後、あの廃病院の診察室で倒れていたと言う。
良く耳にする怖い話しではあるけれども、出所としては、北海道小樽市に存在した病院が元だそうで、もうその病院は取り壊されてないそうです。
が、同様の幽霊屋敷関連の都市伝説は多く出回り、今でも私たちを楽しましてくれています。
おすすめの書籍
都市伝説の話しを読みたいなら、日本人なら、松山ひろし氏の書籍が面白いと思います。
昔webサイト「現代奇談」を良く読んでいました。そちらのサイトは閉鎖されてしまっていますが、書籍がいくつかでているのでオススメです。

民族学的に学びたい場合は、ジャン・ハロルド・ブルンヴァン氏の書籍が面白いのですが、日本語のKindle本や、そもそも書籍も手に入り辛いのが残念。もし、興味があったら古本などで探して購入してみても面白いと思います。