自分がもう20年以上前からある話しで、高校生の時に、ピアッサーを使ってピアスを開けたのを母親に見つかって「あんた、耳には目の神経があって、それが切れると失明するわよ!」と怒られた思い出があります。
母親に言われる少し前から、怖い本などでピアスを開けたときに白い糸がでる、と言う都市伝説が丁度出回っていたころでした。とりあえず、本題を紹介しましょう。
耳から白い糸が・・・
これは友達の友達から聞いた話なんだけれども
病院で耳にあけるのはダサい、と言う雰囲気と、格安ピアッサーと比べて高い、と言うことで、A子の周りは雑貨屋で売っている安いピアッサーで耳たぶに穴を開けていた。
A子もお金がなく、親に言うと反対されると考えて、友達と同じように雑貨屋で買ったピアッサーでピアスを開けることにした。
もう既に開けたことがある友達に付き添って貰って、ピアッサーを買うと、そのままデパートのトイレに入った。
「大丈夫、ちゃんと消毒すれば化膿もしないし、直ぐに終わるよ」と友達は言って消毒用の脱脂綿でA子の耳たぶを消毒した。緊張していたA子はただ静かに頷いただけだった。
ピアッサーが耳たぶに挟まれる。「良い、3,2、1、で行くよ?」と友達が声をかける。A子はかろうじて、分かった、でも「やってって声をかけたらにしてね」と胸に手を当てた。友達は、そんなA子の顔を見て、微笑んで、分かった、と静かに答えた。
暫くして、A子の決心が決まり「やって」と声が響く。
じゃあ、行くよ、3,2、1
ガチンと言う音と共に、鈍いような鋭いような痛みがA子の耳に走った。
ピアッサーが開く音がして、終わったよと友達はA子に声をかけた。
「そんな大したことなかったでしょ? ほらあいてるよ、透明なやつちゃんとついてる」そういってA子の耳たぶをのぞき込む「あれ、なんかゴミが挟まってる、白い糸みたいなやつ」
A子は、痛みで少し涙を浮かべつつ、えぇっと声を出した。「なら、今のうちに引っ張って取っちゃって」
友達は、わかった取るね、と言いその白い糸を勢い良く引き抜いた。直後に悲鳴が上がる。
「あれ、ねぇ、おかしいよ。停電したみたい」とA子が声をかける。
「ち、ちがうよ、A子、A子の目が糸を引き抜いたらぐるっと回っておかしくなったんだよ」
まとめ
この都市伝説は、人間の体の中に未知の存在が潜んでいるという恐怖を描いた話です。特に「糸を引っ張ることで視覚に影響が出る」という描写が、神経系の複雑さや人体の脆さを連想させ、リアルな恐怖を感じさせます。
ピアスが流行り、安いピアッサーが出回ったことで、衛生上良くない状態でピアスをあけて化膿するなど問題になったことも発生した背景にあるのかなと思っています。
自分も、この主人公のようにピアッサーを友達にやってもらって開けたのですが、中々外れなくて痛い思いしたり、化膿してしまったりと散々でした。
でも、視神経の話は当初から信じていないというか、そもそも事故で耳を切断した人も失明しなきゃおかしい、と思っていました。なので、開けることになんら戸惑いはなかったのですが笑
でも、最近のはそれだと嘘だとばれるからか、医者が耳の奥を診察したときに、脳に繋がるはずの目の神経(白い糸)を引っ張りだす、という話しに変わっているみたいで、まぁ、逞しいな・・・と感嘆してます。
おすすめの書籍
都市伝説の話しを読みたいなら、日本人なら、松山ひろし氏の書籍が面白いと思います。
昔webサイト「現代奇談」を良く読んでいました。そちらのサイトは閉鎖されてしまっていますが、書籍がいくつかでているのでオススメです。
民族学的に学びたい場合は、ジャン・ハロルド・ブルンヴァン氏の書籍が面白いのですが、日本語のKindle本や、そもそも書籍も手に入り辛いのが残念。もし、興味があったら古本などで探して購入してみても面白いと思います。